株式会社メカニカルデザイン[東京都調布市]

業務案内

Ansys LS-DYNA販売・サポート(製品情報)

Ansys LS-DYNAの特長

自動車の衝突や金属のプレス成形/鍛造成形、大変形するゴム材料、プラスチック部品の破壊など、市場に投入される工業製品は、従来以上に複雑な現象を想定した設計が求められるようになりました。そのため、コンピューター上でのシミュレーションは必要不可欠になっています。

LS-DYNAはJohn. O. Hallquist博士により、Lawrence Livermore National Laboratory で1970年代に誕生しました。その後、Livermore Software Technology Corporation 社(現 Livermore Software Technology、 LLC)により商用コードとして出発。高度な非線形現象をより精度良く、安定的に解くことを目指し、今日まで発展してきました。現在は世界で圧倒的なシェアを誇る高度な非線形ソルバーとして、学界や産業界などで幅広く活用されています。

Ansys®、及びその他すべてのANSYS, Inc.の製品名は、ANSYS, Inc.またはその子会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

ワンモデル・ワンコードコンセプト

Ansys LS-DYNAはマルチフィジックスに対応した多くの機能を複数のソフトウェアモジュールに分割するのではなく、ひとつのコードに集約しています。ユーザーが異なる分野の解析のために複数のソフトウェアを導入する必要がなく、ソフトウェア導入コストの削減につながります。

これまでは解析の目的に応じて、あるいは計算時間削減のために、採用する解法に合わせて有限要素モデルのメッシュ分割を行う必要がありました。ひとつの解析対象に対して複数の解析モデルを作成することになるため、製品の設計変更の際にはそれらすべてのモデルに変更を反映させる必要がありました。しかし、解析モデルデータがひとつであれば、モデルの修正に費やす時間を大幅に短縮できます。Ansys LS-DYNAはこのような目的のために、ただひとつの解析モデルを、構造解析、流体解析、衝撃解析、固有値解析などに適用するための様々な機能を有しています。

ワンモデル・ワンコードコンセプト

Multi-Physics(複合領域)

ひとつの製品を開発するためには、機械強度、熱対策など様々な分野にまたがる工学上の問題を検討する必要があります。これまでは計算リソースの制約などからこのような複合問題を解析することは特殊なケースに限られていました。しかし今後は複雑な現象を取り込むことがますます重要になってくるものと考えられます。

Ansys LS-DYNAは標準実装されている構造、熱伝導、熱・構造連成、流体・構造連成、さらに静解析 / 動解析など多様な工学領域に関わる解析機能を、特別な追加ライセンスなしですべて実行することができます。

多彩なソルバーによる幅広いソリューション

多彩なソルバーによる幅広いソリューション

Multi-Stage(複数工程)

多工程からなる複雑な生産工程の設計にもAnsys LS-DYNAが活用されています。前工程のシミュレーションで得られた解析結果を後工程に受け継ぎ、連続的にエミュレーションを行うことができます。

また構造解析と衝撃解析を一つのソフトウェアでカバーすることができるため、金属加工や板厚変化を考慮した強度解析や衝撃解析など、より現実に近い解析が製品設計フェースの中で可能となっています。

加工硬化を考慮した衝突解析

加工硬化を考慮した衝突解析

Multi-Process(並列計算)

ハードウェアアーキテクチャーの高実装化と低価格に対応して、解析モデルの大規模化と並列計算が今後ますます増加することが予想されます。

Ansys LS-DYNAの並列化計算機能により、共有メモリー型処理(SMP)による小規模な並列計算から分散メモリー型処理(MPP)による大規模な並列計算まで、解析モデルの規模、ジョブ投入などを基に、ユーザーサイトの環境に応じて比較的廉価なコストで、柔軟かつ強力なHPCシステムの構築が可能です。

これより設計・開発の効率が大幅に向上することが期待できます。

Multi-Process(並列計算)

並列処理による高速計算例

Multi-Process(並列計算)

より詳細なモデルをより速く

幅広い適用分野

Ansys LS-DYNAでは多くの機能を用いることにより、より実際の世界に沿った現象を表現することができます。自動車や航空機といった大型工業製品から、医療機器や精密機器などの高精度部品まで、多くの産業分野で適用されています。また、現象を分析する研究段階から構想設計、詳細設計などの製品設計、工程設計や金型設計など、モノづくりの多くの過程で活用されています。さらには、ミクロレベルの材料挙動から大型建造物の応答など、広範なスケールにも対応しています。Ansys LS-DYNAはひとつのソルバーでありながら、世の中の多くの現象をシミュレートすることができるソフトウェアです。

多岐にわたる産業分野

金属やゴムからプラスチック、複合材など多岐にわたる材料モデル、ロバストな解析を実現する陽解法と信頼度の高い陰解法などの時間発展スキーム、様々な変形モードを確実に表現する要素タイプやアワグラスコントロール。これらの高度かつ多彩な機能に支えられ、Ansys LS-DYNAは自動車や航空機、建築・土木、医療、精密機器、エネルギー分野など多くの産業分野で活用されています。

エネルギー分野:ガスパイプき裂からの破壊進展

エネルギー分野:ガスパイプき裂からの破壊進展

モノづくりの多くの過程で

未知の現象を分析・解明する研究におけるシミュレーションから、製品設計でのCAE、実際の生産現場での生産技術CAEなど、Ansys LS-DYNAはモノづくりの多くの過程で活用されています。

多くの要件をCAEで

多くの要件をCAEで

広範な物理スケール

構造物を有限要素法にて離散化するAnsys LS-DYNAでは、時間スケール、物理スケールに制約はなく、多彩な要素タイプや材料モデル、陽解法/陰解法などの時間発展を採用することにより、建築物などの大型建造物から、材料の構造など様々な物理スケールの現象をシミュレートできます。

広範な物理スケール

UD複合材の内部構造解析

広範な物理スケール

複合材の機械特性