材料計測 (粘弾性計測定装置(TA Instruments社製 ARES-G2))
計測の概要
本計測装置は、測定中の温度安定性に優れ、広い温度領域かつ高周波までの計測が可能です。
あわせて、実験データをABAQUS、Marc、Ansys LS-DYNAなどの汎用FEMの入力データに変換するサービスを行っております。
ARES-G2 は、水からスチールに及ぶ材料の流動と変形を測定することができる計測装置です。
回転式のレオメーターで、正確なレオロジー測定ができるよう、モーターとトランスデューサーが分かれた構造となっています。
変形と発生応力が別々に測定できる特徴的な測定器となっています。
測定温度領域は-150~600℃ と広く、周波数域も準静的~100Hz 程度と十分な領域をカバーできます。
トランスデューサ― | フォース/トルクリバランス |
オシレーション最小トルク | 0.05μN.m |
ステディシアー最小トルク | 0.1μN.m |
最大トルク | 200mN.m |
トルク分解能 | 1nN.m |
ノーマル/アクシャルフォース範囲 | 0.001~20N |
歪分解能 | 0.04μrad |
オシレーション最小変位角 | 1μrad |
ステディ最大変位角 | 無限 |
角速度範囲 | 1×10-6~300rad/sec |
角周波数範囲 | 1×10-7~628rad/sec |
速度ステップ変化 | 6ms |
歪ステップ変化 | 10ms |
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Torsion Rectangular | Parallel Plate |
カーブフィットの実施
- 与えられた材料に対して弊社で粘弾性計測を実施し、カーブフィットまで行います。
温度依存性のデータの計測と同定を含みます。
- 試験片として30×8×1mm程度の材料がお客様から提供されるものとします。
引張りによる計測が主ですが、圧縮、せん断、3点曲げも行います。
- 通常、複数の周波数で計測された貯蔵弾性率、損失弾性率-温度関係からマスターカーブを作成しますが、単一の周波数のみの貯蔵弾性率、損失弾性率-温度関係からでも、JIS規格(JIS ハンドブック2005年ゴムⅠ pp853-854)準拠のマスターカーブ作成が可能です。
- 汎用FEMパッケージに付属するカーブフィットプログラムでは、実験結果にばらづきがあったりすると収束した粘弾性定数を求めることが困難である場合が少なからずありますが、弊社作成のプログラムで対策することが可能です。
お気軽にお問合せ下さい。
- 動的試験の他に応力緩和試験、クリープ試験によって計測した緩和弾性率、クリープコンプライアンスのマスターカーブからでもカーブフィットが可能です。
- Abaqus、Marc、Ansys LS-DYNA用の単軸応答の入力データを提供します。